時間を取引?「タイムバンク」なるものが出るらしい
まーた、ヤバいサービスがはじまるみたいです。
まずは、こちら。
メタップスという会社が、「自分の時間を10秒単位で取引する」タイムバンクというサービスをリリース予定とのこと。
タイムバンクは、技術者、経営者、アスリート、歌手等、「専門家」と呼ばれる方々の空いている時間を、一般の「消費者」が購入、使用、売却、保有する事ができる「時間」の取引所になります。
タイムバンクにおいて、「専門家」は自分が最も価値を発揮できる用途で「時間」を売り出すことができ、「消費者」は主に以下の4つのことが実現可能です。1)時間を買う:興味のある専門家が発行(販売)する時間を購入できます。
2)時間を使う:購入した時間は指定された用途で使用することができます。
3)時間を売る:買ったけど使わない時間は欲しい人に売ることができます。
4)時間を持つ:時間発行者を長期的に応援したい場合は時間を持ち続けることもできます。
(メタップス プレスリリースより)
何がすごいの?
この「タイムバンク」、はっきりいって「???」な人も多いかと。
タイムバンクは、技術者、経営者、アスリート、歌手等、「専門家」と呼ばれる方々の空いている時間を、一般の「消費者」が購入、使用、売却、保有する事ができる「時間」の取引所になります。
(メタップス プレスリリースより)
そう、だいじなのは「時間」を取引する、ということ。
いままでは、「◯◯のライブ!」とかいうと、そのライブ1回につきチケット代いくら、みたいな状態。
お仕事だって、「はい、あなたはこのくらい働いたからこれだけのお給料」というふうになる。
これがどうかわるのか?なにがちがうのかというと、
ライブだと、「このめっちゃ歌うまいしファンサービスもいい人気のある人が、これだけ時間を使っているからチケット代いくら」とか。
稼ぐがわだって、「きみは世間からこう評価されてるね。現にこれだけ人気があるんだから、時間あたりこのくらいもらえるよ」となる。
「自分の価値」がますます見られる。
何が大きくちがうかって、価値の単位が「個人」になる、ということ。
いくら一生懸命働いたって、「その人が」「どのくらい世間に評価されてるか」によってすべて決まる。
サラリーマンだって、いままで「上司にうまくついて、社内での評価をあげる」ことで昇給してたものが、「顧客から信頼を勝ち取」ればその分だけ報酬(ここでいう市場価値)が上がるというわけ。
いままで「間接的」な要素でしかなかった「顧客の声」が、「直接的」に反映されて、おかねという「見える」ものになっていく。
いつぞや紹介したVALUも、自分の価値が顧客によって決められるものだったけど、それが「時間」というさらにみえないもの、それでも「感じやすいもの」を通してみえるようになる。
それがどうしたの?なにがかわるの?
まあ、VALUの衝撃が強すぎて、なかなか浮上はしないかな、とは思いますが。
でも、「時間」という「感じやすいもの」「手に取りやすいもの」をつかうことで、よりライトなユーザーに指示されるような気はします。
これが広がると、どうなるのか?
エグい時代になります。
信頼と信用、実績と人気がないと、お金がもらえない。
より、能動的な活動が求められるようになる。
じぶんでじぶんの価値をみつけて、高めることが求められるようになる。
さいわい、VALUもタイムバンクも、じぶんの得意なところ、やりたいところで勝負させてもらえる。
消費者が購入した「時間」の用途の例としては、相談・コンサルティングの依頼、講演・取材・登壇への参加、ランチ・ディナーへの招待、ライブイベントやサロンへの招待など、時間を発行した「専門家」の得意なことに合わせて設定することができます。
つまり、「やりたいことをとことんつめて、顧客に喜んでもらうこと」が至上命題。
なかなか、本質的。
絶対淘汰される人がいるいっぽうで、いままで腐ってた人たちにもチャンスがある。
いい人だけど、野望がある人、そんな人が勝てる時代になる。
働きかたも、お金の動きかたも、変わっているんです。